高速道路のカメラが捉えた1キロメートルに及ぶ危険な逆走。実際に逆走に遭遇したドライバーが恐怖の瞬間を語りました。
■50代男性 警察制止も…再び走り始める
愛知県と三重県を結ぶ高速道路の映像です。交通量が多いなか、比較的スムーズに車が進んでいます。 ところが突如、出口方面へ向かった車のブレーキランプが次々に点灯し、ストップ。本線を走る車は、何かを避けながら慌てて徐行します。一体、何が起きているのでしょうか?
停車していた車が動き出し、その前方から現れたのは、50代の男性が運転するオレンジ色の車です。高速道路の出口から進入し、逆走して来たのです。 NEXCO中日本高速道路ドライブアドバイザー
林修平さん
「ETCのバーを押しのけるような形で、強行突破する形で出口から本線に流入してきたという事例」 本線までたどり着いた“逆走車”は、周りの車が見えていないのでしょうか?左右を車が通り過ぎていくなか、3車線の真ん中を平然と逆走し続けます。
車とぶつかりそうになり、速度を緩める場面もありますが、車線を変えながら、再び加速。停車やUターンをする気配はありません。
林さん「逆走している方の約3割が、逆走している認識がない方。“自分が正しい方向に進んでいる”。その思い込みのなかで、走り続けてしまっている」 逆走することおよそ5分。1キロほど進んだ場所で逆走車の向かいから走ってきたのは、大型トラックです。
あわや正面衝突の危機。しかし、早めに逆走車に気付いたトラックは、ハザードランプを点滅させ停車。なんとか、最悪の事態は回避します。
その後、すぐに警察車両が到着し、警察官が誘導を始めます。ようやく事態は解決かと思いきや、再び車が動き出し始めました。慌てて追い掛けた警察官が運転席に乗り込み、車をUターンさせ、なんとか事なきを得ました。
林さん「本当に今、全国どこでも起きているのが“逆走”」
次のページは
■危険な場面に遭遇したら…どう行動すべき?■危険な場面に遭遇したら…どう行動すべき?
埼玉県川口市の外環自動車道で撮影された映像です。運転手が逆走車に気づいて、ハンドルを切って避けるまでの時間は、わずか1秒ほどの出来事でした。 逆走車に遭遇した運転手「逆走してる車も結構なスピードだったんで。間違えてゆっくり走ってくるなら、まだ分かるんですけど。本当に、笑っちゃうぐらい怖かった」 全国の高速道路で年間およそ200件発生し、2日に1回は起きている“逆走”。こうした危険な場面に遭遇した際、どのような行動をとるべきなのでしょうか? 林さん
「しっかりと速度を落としていただいて、車間距離を確保する。そして、前の車の動きを特に注意して見ていただいて、急ハンドルを切るとか、急ブレーキをかけるといった動きに対応できるような形で、運転していただきたいと思う」
(「グッド!モーニング」2024年6月12日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。