栃木県那須町の山中の河川敷で16日、焼損した2人の遺体が見つかった事件。県警が身元を発表した住居・職業不詳の宝島龍太郎さん(55)は、東京・上野で複数の飲食店を経営していたとみられる。
地元では「成功した経営者」として知られ、登記上の住所は千代田区内の高級タワーマンションだった。宝島さんに何があったのか。
登記簿や関係者によると、宝島さんは、遺棄現場から140キロ余り離れた東京・上野駅近くで飲食店を経営していたとみられる。複数の飲食店従業員によると、宝島さんは、飲食店経営に成功した経営者として知られていたという。
宝島さんが代表取締役を務める法人の登記簿によると、会社は2009年設立で、本社は東京都台東区内のビルの一室にあった。
「多角的なビジネスを展開」 自宅はタワマンの高層階
17日朝、事件を受けて、報道各社が集まった。インターホン越しに女性が「全く分からない」と話した。ビルの受付の男性は「一度だけ会ったことがあるが、詳細は個人情報なので言えない」と語った。
登記上の宝島さんの自宅は、東京都千代田区内のタワーマンションの高層階にあったが17日午前に人気はなかった。
同社のウェブサイトでは「店舗案内」として、上野駅近くの焼き肉店や居酒屋など14店舗を掲載。事業内容として、飲食店経営のほか、不動産の売買・賃貸・仲介、一般労働者の派遣、中国・韓国製の衣料雑貨や食品の輸入販売などを挙げ、自社について「多角的なビジネスを展開」と紹介していた。(寺島笑花、小川聡仁、三宅梨紗子、平川仁、黒田早織)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。