東京都町田市立小学校6年の女子児童(当時12)が2020年11月に自殺した問題で、市は17日までに、児童の両親らが求めていた再調査をしないことを伝えた。両親らは「いじめのみが自殺の原因とは特定できない」とした市の第三者委員会の報告を受け、「調査が不十分」と訴えていた。
再調査をしない理由について市は取材に対し、「報告書は委員会が遺族の要望を聞きながら、可能な限り詳細に調査、検討して取りまとめ、適正だ」と説明した。今年2月の調査報告書では、女子児童への「複数のいじめがあった」と認定する一方、「原因は複合的で、これのみが自死の原因とは特定できない」とした。
児童の両親は代理人の弁護士を通じ、「真実解明、再発防止のために真摯(しんし)に対応していただけなかったこと、最初から最後まで遺族に寄り添う姿勢すらなかったことは非常に残念」などとコメントした。(西田有里)
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