ヨットによる単独無寄港・無補給の世界一周を達成し、日本人最年少記録を約30年ぶりに更新した兵庫県西宮市の会社員、木村啓嗣さん(24)が、到着から一夜明けた9日、記者会見した。徐々に記録達成の実感が湧き「ゴールした安心感や、うれしさが強くなった」と心境を語った。
今回は2度目の挑戦で、前回の2022年は出航直後に機械の故障もあり断念した。木村さんは西宮市内で開いた会見で「再出航というイメージで臨んだ。挑戦を自分のものだけにせず、チャレンジする人に協力し、味方であり続けたい」と今後の目標を語った。
会見に先立ち行われた帰港セレモニーでは、世界最高齢での単独無寄港太平洋横断に成功した海洋冒険家の堀江謙一さん(85)が駆けつけ「世界最年長の無寄港世界一周を目標に頑張ってほしい」とエールを送った。
木村さんは昨年10月22日に出航し、231日、約5万2千キロの航海を終え、ゴールに設定した和歌山県沖の紀伊水道に8日到着した。海洋冒険家の白石康次郎さん(57)が1994年に達成した26歳10カ月の記録を2年1カ月ほど更新した。〔共同〕
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