警察の内部資料を漏えいした疑いで逮捕された鹿児島県警の前生活安全部長から、「不祥事を隠蔽した」などと名指しされた、キャリア警察官で鹿児島県警トップの野川明輝本部長が7日夕方取材に応じ、「隠蔽の指示を行ったということは一切ございません」と述べた。6日には隠蔽の有無について明言していなかったが、完全否定した。
この問題は、鹿児島県警の前の生活安全部長である本田尚志容疑者(60)が、警察情報を第三者に漏らした疑いで、5月31日に逮捕されたが、「自身が流出させた情報は、現職警察官の不祥事をまとめた資料だった」と明らかにし、「鹿児島県警の野川明輝本部長がその隠蔽を図った」と訴えているもの。
野川本部長はきのう6日夕方に取材に応じた際には、隠蔽したと指摘された事について「主張がなされている事については承知しておりますが、主張のあった二つの事案については当県警で被疑者を逮捕するなど、いずれについても必要な対応がとられている。被疑者の主張については、事件捜査のなかで必要な確認を行って参ります」と述べ、「事件捜査のなかで必要な確認を行って参ります」と繰り返し、自らが隠蔽したかどうかについて明言しなかった。
野川本部長は7日、「昨日私が私自身の隠蔽について否定しなかったなどと報道等で取り上げられていますので、改めて一言申し上げます。まず被疑者が勾留の開示の理由のなかでのべた二つの事案、いずれについても必要な対応がとられていて、それについて私が隠蔽の指示を行ったということは一切ございません」と隠蔽疑惑を完全否定した。
その上で、「被疑者(本田容疑者)が勾留理由の開示のなかで主張していることにつきましては、本件の動機に関することです。なぜそのような主張を行ったのかは、事件捜査の中で必要な確認を行っていくべき物と考えています。その上で本件の事件が終結した際には、説明できる事につきましてはしっかりと説明をして参りたい」と説明した。
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