記者会見する航空自衛隊の内倉浩昭航空幕僚長(6日午後、防衛省〕=共同

航空自衛隊幹部学校の選抜試験で問題文が漏洩した可能性があるとして、空自が今年3月に実施した筆記試験をやり直すことが6日、分かった。空自トップの内倉浩昭航空幕僚長は同日の記者会見で「問題の管理が一部適切に行われていなかったため、本来閲覧すべきでない隊員が見た可能性がある」と述べ、調査を進めていると明らかにした。

空自によると、3月12〜14日に全国の基地で1次試験を実施した後、一部の隊員が事前に問題を閲覧できる状態だったことが発覚した。実際に閲覧した隊員がいるかどうかは確認できなかったものの、6月25〜27日に再試験を実施する。

2025年度の指揮幕僚課程入学者を選ぶ試験で、幹部自衛官の3等空佐と1等空尉が受験。指揮幕僚課程では約11カ月間、上級指揮官になるために必要なリーダーシップなどを学ぶ。〔共同〕

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