気象庁は3日、春(3〜5月)の天候まとめを発表した。南から暖かく湿った空気が入りやすかったため、西日本太平洋側で雨量が平年の150%と、1946年の統計開始以降、最も多くなった。地方別でも東海、山陽、四国でそれぞれ最多の雨量を更新した。平均気温は北、西日本と沖縄・奄美でかなり高く、東日本では高かった。
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気象庁によると、今年の春は、太平洋の高気圧の勢力が日本の南で平年よりも強かった。暖かい風が水蒸気を含んで太平洋側に流れ込み、低気圧や前線の影響も受けやすく、雨量を増やした。
地点ごとの雨量の平年比では、広島県福山市172%、松山市183%など過去最多となった場所があった。
気温は、高気圧に覆われやすく寒気が入りにくかった北日本で平年より1.5度高かった。岩手県宮古市では10.8度で平年を2.1度上回って過去最高となった。
5月の1カ月間の天候まとめでも、月末に大雨となったことなどから、いずれも太平洋側では東日本が平年比149%、西日本が同164%となった。沖縄・奄美も172%と多くなった。気温は北、東日本、沖縄・奄美で平年より高く、西日本では平年並みだった。〔共同〕
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