ギリシャを公式訪問している佳子さまは、日本とギリシャの外交関係樹立125周年を記念する式典に参加されました。連日、精力的に公務に臨まれている佳子さまについて、現地メディアは「東洋のダイアナ」と連日大きく報道しているということです。
■ギリシャ語でお礼も
ギリシャ滞在5日目の30日、日本との外交関係樹立125周年の記念式典に出席された佳子さまは、袖が特徴的なピンク色のワンピース姿でした。
佳子さま「この度の訪問を通してギリシャの多様な魅力に触れ、両国のつながりを実感でき、大変うれしく感じております」
その後、アジア美術館で所蔵されている江戸時代の浮世絵師・東洲斎写楽が描いた肉筆画などを鑑賞。館長がお気に入りの絵を紹介すると…。
通訳「後ろを振り向いて、他の馬たちが何をしているのか見ているところが、とてもかわいらしいです。まさに私が美術館のスタッフを振り返って見ているような、そんな重なるところがございます」 佳子さま
「共通点があるんですね」
さらに、現地の学生とも笑顔で交流されました。
佳子さま「ありがとうございます。日本語を勉強してくださって、日本のこともすごく好きで、元気で過ごしてください。エフカリスト パラパラパラ ポリ(本当にありがとうございました)」
佳子さまはギリシャ語でお礼の言葉を述べられ、午後からは日本で勉強していたギリシャ人の元留学生と懇談されました。
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■佳子さま、現地メディアも大注目■佳子さま、現地メディアも大注目
連日、精力的にご公務に臨まれている佳子さま。現地ギリシャでは各地で熱烈な歓迎を受け、新聞やネットニュースなどでは、沢山の写真と共に佳子さまの表情や振る舞いが事細かく報じられています。
現地メディア「世界中の写真会社にとって、日本の皇室で人気の高い佳子さまを撮影する、またとない機会となるでしょう」
現地で大きな注目を集めている佳子さま。そのフィーバーは、滞在初日から始まっていました。
26日深夜、アテネのホテルに到着された佳子さま。日本から22時間の長旅にもかかわらず、お疲れの様子もなく報道陣に笑顔を見せられます。
そんな日本のプリンセスの表情に、思わずカメラを向ける現地の職員。初日に訪れた世界遺産のパルテノン神殿では、青のサマーニットに白のワイドパンツというギリシャ国旗の色に合わせた装いで、訪問国への気遣いが感じられます。
佳子さま「すごくきれいに(海が)よく見えますね」
飾らない言葉で感動を表現する佳子さま。こうした様子を現地メディアは、このように報じました。
現地メディア「パルテノン神殿がプリンセス佳子を魅了した」
「なぜ、ギリシャ人は彼女を好きなのか」
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■修道院訪問では主教も…■修道院訪問では主教も…
滞在2日目は、サラミナ島のファネロメニ修道院を訪れた佳子さま。この日も、ギリシャの国旗をイメージした青の装いです。 この服装は、7年前に姉の小室眞子さんがブータンを訪問した時のものととてもよく似ています。花びらによるフラワーセレモニーの歓迎を受けると、佳子さまは出迎えてくれた修道女らに自ら話し掛けます。
佳子さま「この花はとてもすてきだと思うのですが、何というお花ですか」 通訳
「バラです」 佳子さま
「あっバラか。ものすごくきれいですね、ありがとうございます」 写真撮影の際には、佳子さまのお声掛けで修道女たちも撮影に加わりました。 佳子さま
「ご一緒に」
その後は、修道院にある聖母マリアの壁画を鑑賞。この壁画の修復に尽力し、訪問にも立ち会っていた共立女子大学・木戸雅子名誉教授は、このように話します。
木戸名誉教授「(修道女が)ひとつひとつお菓子を説明になって、その説明を受けるたびに(佳子さまは)食べていらして。作った女性たちがすごく喜んで。『ああ召し上がっているわ』という感じで」
こうした気さくな人柄に、普段はあまり話さないという主教も…。
木戸名誉教授「主教さまって、あまりお話にならないんですよ。だけど、すごく積極的にお話になって、楽しくてしょうがないという感じで。(佳子さまは)ニコニコ聞いていらっしゃるという感じで」
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■報道陣にも気遣い「会釈を」■報道陣にも気遣い「会釈を」
地元メディアも、そんな佳子さまの一挙手一投足に注目し“ある人物に”なぞらえて、“東洋のダイアナ”と紹介しました。
現地メディア「日本人から“東洋のダイアナ”と呼ばれているが、おそらくそれ以上だろう。佳子さまの穏やかなお人柄、天性の気品と美貌、そして近年日本の皇室が経験してきた『危機』が佳子さまにスポットライトを当てている」 佳子さまを“東洋のダイアナ”と称し、穏やかなお人柄や天性の気品を持つと絶賛。さらに、佳子さまがフィギュアスケートを習っていたことや、手話が堪能なことなど詳しいプロフィールを添えて報道しています。
訪問先のギリシャで、大きな注目を集めた佳子さま。その陰には、地道な努力もありました。
訪問前には、現地の歴史や文化について5回にわたり専門家からのレクチャー「ご進講(ごしんこう)」を受けられたという佳子さま。
木戸名誉教授「(ご進講は)3時間半経っていた。私がお話しすると、その都度メモを取っていらっしゃいましたし、休憩なしでお聞きになるの大変だったと思います。本当に」
これまでオーストリアとハンガリー、ペルーなど海外公務を行っている佳子さまですが、その都度入念な準備でご公務に臨まれていました。
今回のギリシャに向かう飛行機の経由地でも、報道陣に対して佳子さまの気遣いがあったそうです。
同行した記者によると、通常、飛行機に乗る際、記者団は後部座席に先に乗り、出発直前に佳子さまが前方に着席され、降りる時は先に降りられるそうですが、今回は記者団が乗る前に佳子さまが着席されており、後から乗った記者陣に対して目が合うと、会釈をされていたそうです。次のページは
■洋服は完売 実は以前も…■洋服は完売 実は以前も…
ギリシャでは、その人柄に注目が集まっている佳子さまですが、日本では洋服が話題になりました。
Pierrotプレス友廣真由子さん
「こちらのロイヤルブルーのカラーをおそらくお召しになっていたんじゃないかと。MサイズLサイズともに完売しました」 佳子さまが着ていたのは、オンライン販売専門のメーカーのものとみられ、価格は2990円(税込み)。実はこのメーカー、去年佳子さまがペルーを訪問された時にも、フードのついたジャケットが話題になりました。 友廣さん
「3回くらい再販をかけまして、度々即完売という形に。最後は受注生産に切り替えた。今回おそらく2回目になりますので、本当にうちの服だとしたら大変光栄に思いますし、びっくりしています」
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■現地メディア「天性のコミュニケーション力」■現地メディア「天性のコミュニケーション力」
滞在3日目は、午前中からクリーム色の着物姿でギリシャのサケラロプル大統領を表敬訪問された佳子さま。天皇陛下からのメッセージを伝えられました。 佳子さま「天皇陛下より大統領閣下にお言葉を承っておりますので、お伝えさせていただきます。天皇陛下からのお言葉です。『くれぐれもよろしく』と仰せでした。『125周年と文化観光年を契機に、ギリシャと日本との友好親善が深まることを願っております』とのお言葉でした」
続いて訪問された柔道教室では…。
佳子さま「ヤーサス(こんにちは)得意な技はありますか?」 生徒
「ハライゴシ(払腰)」 通訳
「払い腰という技が(ある)」 佳子さま
「はあ〜。これからも練習をがんばってください」 前列の生徒と話された後には後列にいた生徒にも、1人1人と握手を交わし、声を掛けられた佳子さま。伝統的な冠や、手書きの絵をプレゼントされました。 佳子さま
「日本に大切に持ち帰って飾らせていただきます。エフカリスト パラパラパラ ポリ(とてもとてもとても、本当にありがとう)」
ギリシャ語の「パラ」=「とても」を繰り返し、感謝の気持ちを伝えました。
夜には宿泊先のホテルで、ギリシャで暮らす日本人と懇談。この日一日で出席された行事は5件で、多忙な一日を過ごされました。こうした佳子さまのお姿に現地では、称賛の言葉を惜しみません。
現地メディア「佳子さまは天性のコミュニケーション力があり、伝統と現代の橋渡しをしている」
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■手話でも懇談「日本人は誇りに」■手話でも懇談「日本人は誇りに」
滞在4日目。ブルーのワンピースに白いジャケットという装いで訪問されたのは、アテネ市内にある国立ろう者施設。全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員でもある佳子さまは、ギリシャの手話を学びながら懇談しました。 施設の職員「非常に謙虚で、人間的にも強くて温かいという印象を持ちました。こういう皇室の女性がいることを日本人は誇りに思ってよいと思います。我々も、このような女性の訪問を非常に誇らしく思っています」
午後からはケルキラ島に渡り、観光大臣の案内のもと世界遺産の旧市街を散策。ギリシャ訪問について、こんな感想を述べられていました。
佳子さま「訪問させていただいた場所、それぞれにとても魅力的で、皆様にも本当に温かくお迎えいただいて、とてもうれしく思っております」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月31日放送分より)
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