秋田県内各地でクマによる人身被害が相次いでいることを受け、県は29日、全域に発令中の「ツキノワグマ出没警報」を6月末まで1カ月延長すると発表した。

 県によると、鹿角市十和田大湯で捜索中にクマに襲われて大けがをした警察官2人を含め、27日までに4件5人が被害に遭っている。同市の山林で亡くなっていた青森県の男性についても、クマに襲われた可能性が高いとみて確認中だ。

 県警が把握したクマの目撃情報も、28日時点で271件306頭と、昨年同期より123件152頭も増えている。

 このため県は、人里などでは音出しや複数人での行動など基本対策を心がける一方、「積極的に人を襲う極めて危険なクマも存在する」として、入山禁止エリアには絶対に立ち入らないよう注意を呼びかけている。(阿部浩明)

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