東シナ海の前線をともなう低気圧に暖かく湿った空気が流れ込み、九州地方は28日、各地で激しい雨が降った。宮崎県えびの市で1時間に55ミリ、鹿児島県西之表市でも1時間に54.5ミリの非常に激しい雨になった。
26日の降り始めから28日朝までの雨量は、宮崎県日南市深瀬や鹿児島県肝付町で200ミリを超えた。熊本、大分、宮崎、鹿児島の各県に大雨警報や洪水警報が出た。
鹿児島県垂水市で7236世帯の1万3114人、同県三島村で202世帯の369人に避難指示が出た。
とくに九州南部では、大雨の影響で交通機関に影響が出ている。
JR九州によると、28日午前9時30分現在、鹿児島県の指宿枕崎線の鹿児島中央―枕崎と、肥薩線の吉松(鹿児島)―隼人(同)の全線で、朝から上下線の運転を見合わせている。
日豊線の鹿児島―国分(鹿児島)、日南線の青島(宮崎)―志布志(鹿児島)、吉都線の京町温泉(宮崎)―吉松の一部区間でも、いずれも上下線で運転を見合わせている。
同社によると、大雨の影響による大きな事故や被害は確認されていないという。(伊藤隆太郎、池田良)
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