仙台市若林区に住む80代の無職女性が、通信会社の職員や警察官を名乗る男などからキャッシュカード4枚をだまし取られ、現金200万円を不正に引き出されました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、5月24日午前11時20分ごろ、若林区にある女性の自宅に通信会社の職員を名乗る男から電話があり、「電話の使用料金が未納になっています。料金に関する質疑があるのであれば今から言う電話番号に電話をかけてください」と言われました。
女性が言われた番号に電話をかけると、通信会社の職員を名乗る別の男から「その電話は詐欺の可能性がありますので警察に連絡しておきます」と言われました。
その後、大阪府警の警察官を名乗る男から電話がかかってきて、「捕まえた詐欺の犯人が女性の口座から現金を引き出している可能性があるので口座番号を教えてほしい」と言われ、女性は口座番号や暗証番号を教えたということです。

さらに翌25日午前9時ごろには別の男から電話があり、「あなたが犯人側の人かもしれないと疑われています。犯人側の人ではないことを証明するために、キャッシュカードを封筒に入れて自宅ポストに置いてください。仙台の警察に受け取ってもらいます」と伝えられました。
女性は指示通りにキャッシュカード4枚を入れた封筒をポストに入れ、その日の午後1時ごろ、ポストを確認すると封筒がなくなっていたということです。

女性は5月27日、銀行の窓口で現金を払い出そうとしたところ、行員から「多額の現金が引き出されている」と伝えられ、被害に気づきました。だましとられたキャッシュカードを使い、女性の口座からは2日間にわたって合計200万円が引き出されていました。

警察は特殊詐欺事件として捜査していて、女性の自宅周辺でも同様の不審な電話が相次いでいることから注意を呼びかけています。

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