8日午前、宮崎県で最大震度5弱の地震がありました。台湾地震や南海トラフとの関連はあるのか。専門家に聞きました。

■宮崎で震度5弱 新学期を直撃

 教室では、子どもたちが一斉に机の下に潜りました。宮崎市の小戸小学校です。8日から新学期が始まるという、その日に地震です。

 地震が発生したのは午前10時25分ごろ。気象庁によると、震源は大隅半島の東方沖で、震源の深さは約39キロ。地震の規模を示すマグニチュードは5.1と推定されます。

 宮崎県串間市の「道の駅くしま」ではイベントの最中でした。東九州自動車道「南郷−奈留」間の新規事業化を祝うセレモニーです。

 串間市では震度4。北側に隣接する日南市では、震度5弱を記録しました。

会場にいた人
「怖かった。この前も地震があって、沖縄とか結構揺れたって、津波があって。すごく怖かった」

■台湾地震や南海トラフと関連は

 8日の地震、台湾地震や南海トラフとの関連は…。

東京工業大学 中島淳一教授
「台湾の地震も今回の地震もフィリピン海プレートが関係している意味では似てはいるが、台湾の地震はフィリピン海プレートが衝突することで陸側で起こった地震。今回の地震はフィリピン海プレートが沈み込むことで、その境界または内部で起こった地震。メカニズムが全く異なる」

 「南海トラフ」はそのフィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する海底の溝になっている区域です。

中島淳一教授
「今回の地震が直接、南海トラフの引き金になることはないと思うが、九州のこの地域は以前から地震活動が活発な地域なので、引き続き、地震活動に注意していただきたい」

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