宮崎県で最大震度5弱の地震が発生しましたが、気象庁はすぐそばで懸念されている南海トラフ地震については「発生の可能性が高まったとは考えていない」との見解を示しました。

気象庁 青木重樹地震津波対策企画官
「この地震の発生に伴い、南海トラフ地震が通常より発生の可能性が高まったとは考えていない」

 8日午前10時半前、宮崎県で最大震度5弱が観測された地震は、震源が宮崎県の東の沖合・深さ39キロで、地震の規模を示すマグニチュードは5.1と推定されています。

 震源地は南海トラフ沿いの巨大地震が懸念されているエリアからおよそ10キロ離れた場所でした。

 気象庁は8日の定例の会見で、今回の地震と南海トラフ地震との関連について「南海トラフ地震の発生する可能性が高まったと考えていない」と説明しました。

 理由は震源地が想定エリアの外であったことと、国が対策を始める基準であるマグニチュード7クラスをかなり下回ったことを挙げました。

 一方で、震源と地下のプレートとの位置関係や地殻変動の状況は解析中だとしました。

 そのうえで、南海トラフ地震はいつ来てもおかしくないとして引き続き備えるよう求めました。

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