京都・花街の芸舞妓(げいまいこ)が、夏のあいさつに配る「京丸うちわ」の制作が追い込みを迎えている。
創業400年を迎えた小丸屋住井(京都市左京区)では、7人の職人が、多いときには1日約350本のうちわを作る。作業場では、職人たちが骨にのりをつけ、名前や紋の描かれた地紙を貼り付ける作業に集中していた。
うちわの表には、お茶屋や芸妓の紋、裏には名前が朱赤色で書かれている。今年は約1万4千本を納める予定で、6月中旬にはそれぞれのお店に届けられる。名入りのうちわは、一般からの注文も受け付けている。問い合わせは同店(075・771・2229)。(新井義顕)
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