栃木や埼玉など4つの県にまたがる渡良瀬遊水地では、4月、コウノトリに巣作りをしてもらうため、栃木県小山市に設置されている人工の塔で、3羽のヒナがかえったことが確認されました。
23日は、獣医師や動物園の飼育員などおよそ30人が現地を訪れ、高所作業車に乗って高さ12.5メートルの巣に近づき、注意深く3羽のヒナを地上に降ろしました。
親鳥が心配そうに周囲を飛び回る中、素早く体重を測定して血液を採取し、個体を識別するための足環を取り付けて、再び巣に戻していました。
3羽のヒナの体重は3キロから4.7キロで、今後、血液の分析が行われたあと、性別がわかるということです。
順調に育てば、6月中旬ごろに巣立ち、親鳥から餌の取り方などを教わっていくということです。
作業を行った「兵庫県立コウノトリの郷公園」の松本令以 主任研究員は「どのヒナも順調だと思うので、大勢の人に見守られて健康に育ってもらいたい」と話していました。
観察に訪れていた60代の女性は「親鳥に負けないように頑張って成長し、ますます羽ばたいていく姿を見守っていきたい」と話していました。
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