映画やドラマ、バラエティー番組などで幅広く活躍した俳優の中尾彬(なかお・あきら)さんが16日、心不全のため死去した。81歳。千葉県木更津市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻で俳優の池波志乃(いけなみ・しの)さん。 池波さんは所属事務所の公式サイトで「15日に容体が急変し、16日の夜中に自宅で私と2人の時に、とても穏やかに息を引き取りました」と最期の様子を明かした。 1961年、日活ニューフェイスに合格。劇団民芸に入団後、64年に映画「月曜日のユカ」で本格的に映画デビューした。甘い二枚目から、渋く個性的な役やこわもての悪役まで幅広く務めた。映画「本陣殺人事件」(75年)で金田一耕助を演じたほか「ゴジラ」シリーズなどに出演した。他に映画「ミンボーの女」「アウトレイジ ビヨンド」「翔(と)んで埼玉」、NHK大河ドラマ「秀吉」「龍馬伝」など。 テレビのバラエティー番組でも活躍。スカーフやマフラーをぐるぐる巻きにするスタイル「ねじねじ」がトレードマークで、低音を響かせ、歯に衣(きぬ)着せぬコメントが人気を集めた。 池波さんとは「おしどり夫婦」として度々テレビ番組やCMに出演。夫婦で終活に関する著作を出版し、話題になった。絵画や陶芸など多趣味でも知られた。 所属事務所の公式サイトによると、今年に入ってから足腰が悪くなり、体力も落ち、医師の訪問を受けながら自宅でゆっくりしていたという。
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