山梨県富士河口湖町のコンビニ越しに富士山が撮影できる場所に21日から富士山を目隠しする黒い幕が張られる。週末には目隠しがされる前に駆け込みで撮影しようとする外国人観光客が非常に多く訪れてた。
■警察「横断歩道じゃない」 外国人観光客による迷惑行為相次ぐ
外国人観光客に人気のスポット“富士山コンビニ”。黒幕設置を前に、週末は駆け込みで撮影する外国人観光客の姿があった。 オランダからの観光客「(Q.黒幕が張られることは知っていた?)知っていました。オランダでもニュースになっています」
「(Q.だからここに来た?)そうです」 アメリカからの観光客女性
「いい景色ですから黒幕はちょっと悲しいですね。でも見られてラッキーでした」 コンビニの上に富士山が乗った写真が撮影できるとSNSで話題になり、2年ほど前から外国人観光客が押し寄せるようになったのだが、外国人観光客による迷惑行為が相次ぎ、問題になっていた。 警察「横断歩道じゃないよ」 外国人観光客
「(Q.赤信号ですよ)そこの撮影スポットに行きたかったんです」 警察
「横断歩道じゃないよ」 韓国からの観光客
「(Q.どうして渡ったんですか?)写真を撮るためです」
「(Q.ここで?)そうです、こっち側の方が広い画角で撮れますから」
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■警備員の注意を無視…次々と車道を横断■警備員の注意を無視…次々と車道を横断
交通ルール無視だけではなく、他にも迷惑行為があった。
車道の半分ほどを占拠する外国人グループ。まるでピクニックをするかのように、道路の真ん中でおにぎりやサンドイッチを食べていた。 ドイツからの観光客「(Q.ここは道路なので食事をしていはいけない場所です)バスに乗らないといけないのでここで急いで食べようと思ったんです」
スーツケースが車道にはみ出していたため「道路なので置いてはいけない場所です」と注意すると移動したものの、その10分後…。スーツケースは再び道の上に置かれていた。
相次ぐ迷惑行為に対して、富士河口湖町は去年3月から4カ国語表記の注意書きを設置。去年6月からは警備員を配置した。 しかし、警備員の注意を無視し、次々と車道を横断。 私有地で無断で商売近隣では、私有地に入らないよう柵を設置したが柵の中に入り、写真撮影をする人々が続出した。無断駐車やゴミのポイ捨てなども横行し、さらには、私有地にもかかわらず1回300円で写真撮影をするという商売をする人までいた。
対策を重ねてきたものの、一向に迷惑行為が収まらないため、富士河口湖町は苦渋の決断として、黒幕の設置を決めた。
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■黒幕の設置 海外メディアでも大きく報じられる■黒幕の設置 海外メディアでも大きく報じられる
これまで迷惑行為に悩まされていたコンビニの向かいにある歯科医院は声明を発表した。
井ビシ歯科医院「ゴミの放置や敷地内侵入、喫煙、駐車場や自宅軒下で食事などの迷惑違法行為が相次ぎ、屋上への不法侵入もあり警察へ通報することも多々ありました。今まで行った対策を上回る、考えられないマナーモラル違反、不法行為に対し、やむを得ない対策と考えております」
黒幕の設置により富士山が見られなくなることについては、海外メディアでも大きく報じられた。
CNN「町はもう限界で、視界を遮るためにメッシュの柵を設置している」
黒幕の横から撮影した場合、コンビニの真上に富士山が来ない構図となる。コンビニ側から撮影すると富士山がほとんど見えない状態になった。
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■別のコンビニにも…ツアーバスが続々■別のコンビニにも…ツアーバスが続々
黒い幕で富士山を目隠しすることで、周辺では新たな懸念も…。
先ほどのコンビニから歩いて15分ほどの所にある別のコンビニでも、富士山との写真が撮れるということで、外国人観光客の姿があった。 中国からの観光客「向こうのコンビニは写真を撮るための列ができているんです。こちらの方が写真を撮るのに良いんです」 こちらでも同じようにコンビニの上に富士山が乗っている写真が撮影できると、3カ月ほど前から外国人観光客が集まってきたという。 バスが到着し、中に乗っている観光客が降りてくる。ツアーで旗を持っている添乗員がいる。
ツアー会社は“富士山コンビニ”が人気となったことから、駐車場の広いこちらのコンビニをコースに組み込んだという。
スイスからの観光客「東京発のバスツアーで20人ほどのグループで来ました。こういうツアーの募集はたくさんあったよ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月21日放送分より)
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