職業差別とも取れる発言をめぐり「6月議会をもって辞職する」と表明していた、静岡県の川勝知事が一転、10日に辞職願を提出することが分かりました。
■“早期辞職”議会の求めに前倒し
静岡県 川勝平太知事
「(Q.辞表は10日に提出ですか)……。(Q.どうして10日になるのか)……」
今月1日、新入職員への訓示で職業差別とも取れる発言をした、静岡県の川勝知事。
静岡県 川勝平太知事(1日)
「県庁というのは、別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです」
県には批判が殺到。2日には6月の議会で辞職する意向を表明していましたが、急転直下の方針転換です。
自民党・公明党の両会派から早期辞職の申し入れを受けたことや、県知事選の候補者の名前が取り沙汰されていることから、タイミングを前倒したということです。
■大村知事は怒り「腹立っている」
そもそも、辞職決断の理由については、こう話していました。
静岡県 川勝平太知事(1日)
「この2〜3カ月で大きく動いた。リニアの問題で大きく動いたというのが、ここで仕事が一段落したということで、辞表を提出するということになった理由であります」
JR東海がリニア中央新幹線の2027年開業を断念したことを挙げた川勝知事。怒りをあらわにする人も。
愛知県 大村秀章知事
「いかにもリニア新幹線2027年の開業を断念させたと。断念をさせたことが一区切りだと、自分の成果だと受け止められるような発言。この発言は釈然と致しません。違和感を禁じえません。大変残念な発言だと受け止めております」
リニア新幹線の早期建設を求める大村知事は不快感を示しました。
愛知県 大村秀章知事
「我々をたばかったのかと言わざるを得ないのではないかと。だいぶ抑えて申し上げていますけど、もっと腹立ってますけど。もっと腹立ってますけど」
辞職をめぐり波紋が広がる川勝知事。今月10日に辞職願を提出すると、失職は来月10日に。次の静岡県知事選挙は、最も早ければ来月9日告示で26日投開票の可能性が浮上しています。
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