近畿大は13日、大学病院産婦人科で出産した患者2003人分の氏名や診察情報といった個人情報が漏洩した可能性があると発表した。40代の男性非常勤医師が無断でデータを個人所有のパソコンに保存し、ウイルス感染などの虚偽の表示で金銭をだまし取る「サポート詐欺」に遭ったという。

近畿大や医師の常勤先の大阪府済生会富田林病院によると、2月29日〜3月1日、非常勤医師が別の医療機関で勤務中、個人所有のパソコンでインターネットを閲覧していたところ、サポート業者を名乗る何者かによってパソコンが遠隔操作できる状態にされた。

3月4日、医師から報告を受けた富田林病院の調査で、パソコン内に同病院や近畿大病院の複数の患者情報が保存されていることが判明。同月8日に近畿大病院に報告があった。

近畿大は5月13日、大学病院産婦人科で2022年11月〜今年3月に妊婦健診時に撮影したエコー動画の提供を希望した155人について、録画機器の誤操作で別の患者に対して動画や氏名が提供されていた可能性があることも発表した。〔共同〕

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