裁判員制度開始から15年となるのを前に開かれたシンポジウム=11日午後、東京都千代田区

 裁判員制度開始から今月で15年となるのを前に、弁護士や裁判員経験者らが今後の課題や展望を議論するシンポジウムが11日、東京都内で開かれた。参加者からは、裁判員の意見をより反映させるための運用の改善や、市民が司法の役割を考える場が必要との声が上がった。  元裁判官の村山浩昭弁護士は裁判員との対話で「いろいろな見方が示され、自分の認識が深まった」と振り返った。一方、争点や証拠を事前に整理する「公判前整理手続き」や評議の在り方には課題があるとし「裁判員の魂が生きた判決になるよう、裁判所の実践的な研修が必要」と語った。


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