山梨県富士河口湖町のコンビニでは、外国人観光客が殺到して迷惑行為が横行したため、黒い幕を設置することが決まりました。そして、実は、富士山を挟んでお隣の静岡県富士市でも、外国人が車道で記念撮影をするなど“無法地帯”に…。近隣住民は頭を悩ませています。
■「富士山への架け橋」SNS拡散で大人気に
目の前には雄大な富士山が広がり、圧巻の風景です。 静岡県富士市を走る国道139号「富士山 夢の大橋」。10日も、多くの外国人観光客の姿がありました。思い思いに何枚も写真撮影をしています。 韓国からの観光客「写真を撮るために絶対に行くべき場所の一つです」 多くの外国人観光客を引きつける、そのワケは…。
富士山をバックに、階段でジャンプ。 雲ひとつない青空に映える「富士山」と「階段」。まるで富士山に階段でのぼっていけるようにも見えます。
これがSNSなどで発信されると、瞬く間に外国人観光客に大人気になりました。去年12月ごろから、多くの人が訪れるようになったといいます。 フランスからの観光客「SNSで見て知りました。動画がたくさん出ています。富士山を背景にして、いくつかの場所から撮っているものです」 しかし、周辺は観光地化されていない場所。外国人観光客が集まることで、ある問題が起きているというのです。
次のページは
■車道を危険な横断…中央分離帯で撮影も■車道を危険な横断…中央分離帯で撮影も
SNSで映える富士山の写真が撮れるスポットとして、外国人観光客が殺到。大きな問題となっているのが、山梨県富士河口湖町のコンビニです。 周辺では、道路への飛び出しやゴミのポイ捨てなどが横行。改善を求める住民の声を受けて、町は向かいの歩道からコンビニと富士山を撮影できないよう、黒い幕を設置することを決めました。 実は、富士市の夢の大橋周辺でも、外国人観光客による同様の迷惑行為が起きているというのです。 車道に飛び出したり、危険な横断をしたりする外国人観光客。中には、なんと中央分離帯の上で撮影する人もいました。 今月5日に撮影された映像を見ると、そこにも車道に出ている4人組や、中央分離帯で撮影する多くの人の姿が映っています。 撮影者「車が行ったら渡ろうかみたいな感じで、半分身を乗り出している方がいたりとか。中央分離帯から富士山をセンターに捉えるのが良いらしくて。みんな(車道を)平気で渡る。マナーがない方は橋の上に路上駐車。すごく危ないです」
次のページは
■違法駐車が多発…大声に威圧感や恐怖心も■違法駐車が多発…大声に威圧感や恐怖心も
迷惑行為は他にもあります。 近隣住民「レンタカーで来る人が多くて、日本人じゃない方が多い。駐車の仕方は問題になっている。軒並みこの辺の人たちは、家の(敷地の)中まで車を止められている」
周辺は観光地化されておらず、駐車場が少ないため、違法駐車が多発。そのため、こちらの住民は自費でのパイロン購入を余儀なくされました。さらに…。
近隣住民「(外国人観光客が)朝5時〜6時ごろから来ている。あまり大きい声を出されると。撮る方は下、撮られる方は階段にいる。大きい声を出さないと声が通らない。そうすると、道際の(住民の)方は迷惑だと思う」
撮影の際に交わされる大声での会話に、威圧感や恐怖心を感じる住民も多いといいます。
■地元市議「山梨ローソンと同じくらい問題」
ポイ捨てされるゴミも、大きな問題となっていました。 植松光徳富士市議「これ、きょうだけ。着くと、だいたいぱっとゴミが目につくので。ここも空き缶が3本くらい落ちていました。中央分離帯があるんですけど、中央分離帯の間にもゴミがあって」 地元市議「山梨ローソンと同じくらい問題」 「地元の方がこれだけ迷惑しているのは、考えていかなければいけない問題。(山梨の)ローソン(の撮影問題)と同じくらい問題だと感じています」
(「グッド!モーニング」2024年5月11日放送分より)
この記事の写真を見る鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。