堺市で2018年、父親と弟を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、足立朱美被告(49)の弁護側は10日、無期懲役とした大阪高裁判決を不服として上告した。
判決によると、18年1月、堺市中区の実家で父、富夫さん(当時67)にインスリンを過剰に投与し、低血糖脳症に陥らせるなどして約5カ月後に死亡させた。3月には、自殺に見せかけて弟、聖光さん(同40)に睡眠薬を飲ませ、練炭を燃やして一酸化炭素中毒死させた。
4月の高裁判決は無期懲役とした一審・大阪地裁判決を支持。殺害の動機がないなどと無罪を主張した弁護側と、一審に続き死刑を求めた検察側双方の控訴を棄却した。〔共同〕
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