10日に開かれた機能性表示食品のあり方についての4回目の検討会では、製品の製造時の品質や安全性の管理をテーマに議論が行われました。

機能性表示食品のガイドラインでは、サプリメント形状の健康食品について、適正な製造工程管理の規範である「GMP」の認証の取得が強く推奨されるとしています。

腎臓の病気などを発症した小林製薬の紅麹コレステヘルプでは、錠剤のサプリメントを製造する岐阜県の協力会社の工場では取得していましたが、紅麹原料を製造している大阪市の工場では取得していませんでした。

10日に行われたヒアリングではGMPの認証を行う2つの団体が、合わせておよそ230の工場で認証を取得していて、そのうち原材料の工場はおよそ60か所だと公表し、このうち「日本健康食品規格協会」からは、新規に開発された成分の安全性評価や、輸入された原材料の品質担保の取り組みが進んでいないことや、GMPに対する理解が進んでいないことなどの問題点が指摘されました。

その後、委員からは「サプリメントについてはGMPの取得を義務化すべきだ」としたうえで「原材料の品質や安全性をチェックする体制が必要だ」などといった意見が出されました。

検討会では引き続き議論を進め、消費者庁は今月末までに方向性をとりまとめることにしています。

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