横浜市の小中学校は毎年この時期に医師を学校に招いて健康診断を行っていますが、学校に行くことができない子どもたちは受診することができません。
健康診断を受けようとすると、複数の医療機関を回らなければならない上医療保険の対象外で費用負担も重いことから、横浜市のフリースペースを運営するNPOは、学校外の医療機関でも費用の負担がなく受けられるようにしてほしいと、およそ1000人分の署名を集めて市議会の事務局に請願を出しました。
NPOがフリースペースを利用する不登校の子どもの保護者にアンケートを取ったところ、半数が健康診断をほぼ受けなかったと回答したということで、病気が見過ごされるリスクが高いとしています。
今回の請願では不登校の子どもの居場所を利用する保護者や運営団体への支援もあわせて求めていて、5月20日から開かれる市議会で審査されるということです。
NPO法人フリースペースたんぽぽの一之瀬百樹理事は「不登校の子どもは学校に行けないことで追い詰められ、体調を崩すなど健康を害するリスクが高い。早急に改善してほしい」としています。
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