寒い冬の夜。布団が上か、毛布が上か…。それぞれ好みが分かれるところですが、専門家は「富山の冬でも掛け布団1枚あれば十分」といいます。冬でもにあたたかく眠るためのポイントを専門家に来てみました。

冬の睡眠のポイントを教えてくれたのは富山市の老舗寝具店「ねむり家」の店主で、健康睡眠アドバイザーの大郷卓也さんです。

​健康睡眠アドバイザー大郷卓也さん:「北陸の冬ですと、中に入っている羽毛の量が大体1.2キロから1.3キロぐらい入っている羽毛布団1枚でポカポカに眠れます」

一般的な羽毛布団1枚(綿やウールなど天然素材も同様)で、冬の夜を乗り切れるそうですが、最も大切なことは、敷布団の硬さだといいます。

健康睡眠アドバイザー大郷卓也さん:「敷布団がやわらかいと下にあたたかい空気の層ができるので、掛け布団はあまり掛けなくてもいいんです」

ポイントは掛布団でなく、敷布団。敷布団を重ねたり、マットレスを敷いたりして、空気の層を下に作るのがポイントだといいます。
敷布団は、どれくらいの“厚さ”がいいのか聞くと…。

健康睡眠アドバイザー大郷卓也さん:「手でぐっと押していただいて。自分の手の厚さですね、大体6、7センチぐらい沈みこむように敷布団をやわらかくされるとすごく気持ちいいです」

寒いからといって掛布団を重ねすぎると…

健康睡眠アドバイザー大郷卓也さん:「掛け布団を、寒いからと言ってたくさん重ねると、重いのでうまく寝返りができなくなります。血流障害による体の痛みとかは出やすくなります」

掛けるのが1枚では心もとないという方は、羊毛など天然素材の毛布を1枚はさむのがおススメです。

健康睡眠アドバイザー大郷卓也さん:「一晩にコップ1杯の汗を全体に吸っているんですよ。それをそのまま寝ちゃいますと、結局、寒さをすごく感じるようになります」

大郷さんによりますと、機種にもよりますが、1時間程度、乾燥機をかけて布団をカラカラに乾かすのがいいそうです。

冬の快眠ためにもう一つ大切な準備が…。

基本姿勢は仰向け。そのまま膝を曲げて左右に転がります。頭を上げずにそのまま肩と連動して行くようなイメージ。回数は左右5往復から10往復です。

健康睡眠アドバイザー大郷卓也さん:「単純な体操なんですけど、無意識の小さいピクピクっていう寝返りが戻ってきますので朝起きて肩腰の痛みはなくなります」

布団環境を見直してぐっすり眠り、寒い冬を乗り切りましょう。

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