国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に「伝統的酒造り」の登録が決まったことを受けて、関係団体が5日、東京都内で記者会見し「世界に認めていただいた。非常にうれしい」と喜びをあらわにした。
登録無形文化財の保持団体に認定されている「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会」(港区)の小西新右衛門会長は「世界に広まっていくスタートになったと思う。こうじに対する理解は、日本文化への理解につながる。日本の若い人にもそれを感じてもらうきっかけになるのではないか」と期待を込めた。
「日本酒造組合中央会」(同)の宇都宮仁理事は「登録は一つのゴールだが、『継承をしっかりやるように』という意味でもある。これまで以上に研修などに取り組んでいかなければ」と気を引き締めた。
ユネスコ政府間委員会での審議の様子はインターネット中継で見守っており、決定後に日本酒で祝杯を挙げたという。小西会長は「勝利の美酒ではないが、これほどおいしいものはない」と笑顔を見せた。
「伝統的酒造り」の無形文化遺産登録決定を受け、記者会見で喜ぶ関係団体の小西新右衛門会長(左)ら=5日午前、東京都港区
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。