クリスマスケーキは予約しましたか?
今年のクリスマスケーキ、何にしようか、悩まれている方も多いかと思いますが、クリスマスケーキにも物価高の波が押し寄せているようです。

物価高騰には太刀打ちできなくて・・・

さまざまなお菓子やスイーツがそろう宮崎市のリューヌ・ドゥ・プランタン。
今年もクリスマスケーキの予約が始まっていますが…。

(リューヌ・ドゥ・プランタン 松本富郎代表取締役)
「大変心苦しいのですが、若干の値上げはせざるを得ないです。経営努力、営業努力はするが、やっぱりこの物価高騰には太刀打ちできなくて、若干の値上げになります。すみません」

ケーキの原材料費に加え、ラッピングの資材費など、どれもこれも価格が高騰。
店では去年より1割から1.5割ほどケーキの値段を上げざるを得ませんでした。

(リューヌ・ドゥ・プランタン 松本富郎代表取締役)
「穀物市場で世界的に小麦がすごく上がって、それも今響いています。それと、われわれが大好きなチョコレートもガーナが異常気象で不作ということで、すごく高騰して3倍ぐらいになっている」

中でも価格が上がっているのが…。

(リューヌ・ドゥ・プランタン 松本富郎代表取締役)
「イチゴです。クリスマスというと。その中で、今年の異常気象、真夏の暑さの影響で、作付けとかが全部ずれ込んで、(値段が)3倍くらいになる予想です」

イチゴは夏の暑さに燃料代の高騰で・・・

およそ650アールのハウスで7品種のイチゴを育てている、宮崎市の「ひなたいちご園」。

今年はイチゴの生育に遅れがあり、生産量は去年より1トンから2トンほど減る見込みだといいます。

さらに、ハウス内を適温に保つための燃料代の高騰にも頭を抱えています。

(ひなたいちご園 河野史弥さん)
「これが暖房機になっていて、これで重油を燃やして、火を温風に変えて、ハウス全体を温める機械。重油の(費用が)かかるにつれて、いちごの値段も上がっていくので、できるだけ多くのお客さんに食べてもらいたいので、重油代を抑えつつ、なるべく安くいちごをみなさんにお届けできるように頑張っている」

園では、毎年、菓子店やホテルなどにイチゴを卸していますが、今年は取引先を減らし、値段も2割くらい上げるとしています。

ドイツを代表するクリスマスの伝統的なお菓子「シュトーレン」

ただ、物価高が続く中、クリスマスケーキのトレンドにも変化が。

ここ数年、人気を集めているのがドイツを代表するクリスマスの伝統的なお菓子、シュトーレンです。

クリスマスを待ちながら、少しずつ切り分けて食べるものとされていますが、コスト面でもメリットがあるんだそうです。

(リューヌ・ドゥ・プランタン 松本富郎代表取締役)
「日持ちもするし、ある程度物価に左右されない、保存食的な要素もあるので、前もって作って、きょうも作ったが、あしたも作ると。で24日を迎えるまでのスパンでゆっくり作れるから、それはコストダウンにもなる」

時間がたつとより味わいが深まっていく

2か月ほどは楽しめるというシュトーレン。

バターたっぷりの生地にはドライフルーツやナッツ練りこまれていて、時間がたつとより味わいが深まっていくそうです。

(記者:試食しながら)
「結構しっとりしている感じですね。すごく香りがいいですね。洋酒の香りですか?」
(リューヌ・ドゥ・プランタン 松本富郎代表取締役)
「お酒に漬け込んだドライフルーツとスパイスが入っています」

(リューヌ・ドゥ・プランタン 松本富郎代表取締役)
「クリスマスといえば、洋菓子業界、お菓子業界でも最大のイベントですので、ぜひ、一家に一つは買っていただきたい、そして楽しんでいただきたいと思う」

さまざまな影響を及ぼしている物価高。
それでも、素敵な時間を過ごせるようにと、クリスマスケーキには作り手の思いが込められています。

取材したケーキ店では、内容量や大きさを小さくするなどして値段を抑える工夫をしているそうです。
ケーキは12月17日まで予約できるということです。

※MRTテレビ「Check!」11月28日(木)放送分から

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