宮崎市中心部に誕生した新たな商業施設の話題です。
再開発が進んでいる宮崎市のNTT広島ビルでは、11月23日、広島通りに面する施設「HAROW広島通」が先行オープンしました。
街の回遊性、そして活性化にどのような効果をもたらすのでしょうか。

約1300㎡の敷地に34台の建築用コンテナ 開放的で洗練された空間

11月23日、先行オープンした「HAROW(ハロウ)広島通」。
およそ1300平方メートルの敷地に34台の建築用コンテナが並び、開放的で洗練された空間が広がっています。

(NTT都市開発 池田 康 社長)
「コンテナという小さいものをたくさん入れることによって、スタートアップ的な店にも入っていただけますし、少し入って人の出入りもしやすくなる」

4年前のアミュプラザ宮崎の開業以降、さまざまなプロジェクトが進められている宮崎市の中心市街地。

その中でも柱となっているのがNTT広島ビルの再開発で、今回、その第一弾として誕生したのが「HAROW広島通」です。

(宮崎市 清山知憲市長)
「歩いて楽しい街づくりをより実感していただけるのではないかなと。この宮崎市の中心市街地は、宮崎の顔だから、ぜひ皆さま一生懸命応援していただき、この広島通りを盛り上げていただきたい」

コンセプトは「個性あふれるローカルマーケット」

「HAROW広島通」のコンセプトは「個性あふれるローカルマーケット」。
その言葉通り、今回、出店してる多くが県内のお店となっています。

行列が絶えなかったのは、宮崎市のオリーブオイル専門店が手がけるドーナツ店。

県産食材を使った体に優しいドーナツは揚げたてを店頭に並べています。

(三浦記者:ドーナッツを試食して)
「すごく中の生地がもちもちしています」

一方、西都市の人気店も。

(三浦記者)
「こちらはお惣菜の専門店となっています。一番奥のショーケースには、たくさん美味しそうなお惣菜が並んでいます。そして、目の前の台には、いろんな種類のお弁当が並んでいます」

昼と夜で並べる商品が異なるそうで、店のスタッフも商品数が把握できないほどたくさんの種類の惣菜や弁当を販売しています。


一方、アイスクリームを扱っている店は、街づくりに貢献したいと出店を決めたそう。

(ポピーズハンバーガー&アイスクリーム 鳥川航太朗副店長)
「高千穂通り、広島通りを活気づけるために、皆さんに元気になってもらうために(出店した)」

店では、来月1日から主にハンバーガーとアイスクリームを中心に販売。
プレオープンでは、岐阜県の契約牧場から取り寄せている牛乳を使ったアイスクリームを販売し、人気を集めました。

(三浦記者)
「チョコミントの爽快感と一緒に甘さ控えめの優しいチョコがアクセントになって効いていますね!」

歩いて来た人がテラスで休息する風景

さまざまな楽しみ方ができる「HAROW広島通」。

この日、訪れた人たちはテイクアウトしたり、テラス席で過ごしたりと思い思いの時間を過ごしていました。

(NTT都市開発 竹下あゆみさん)
「我々が期待していた。歩いて来てくださった人がテラスで休息してくださっている風景を見られて、すごくうれしいと思う」

来年春に北棟もオープン

「HAROW広島通」に加え、NTT広島ビルでは高千穂通りに面した北棟がオープンスペースやオフィスフロアを備えて来年春に開業します。

これに合わせ、高千穂通りでは、民間による歩道の活用方法が模索されていてにぎわい創出に向けた動きは、今後、ますます加速していくとみられています。

(NTT西日本宮崎支店 横奥宏明支店長)
「これからはどんどん外に向かって開いていって、多くの方にこの敷地に来てもらって我々社員も使わせていただきますので、交流を持たせていただいて、にぎわいがどんどん広まっていければなと思っている」

新たな商業施設の開業を皮切りに街はどのように変わっていくのか。
宮崎市中心市街地は一つの転換期を迎えています。

【参考】
「HAROW広島通」では、来年春までに合わせて18店舗がオープン。
宮崎市の中心市街地を回遊する小型低速電動バス「ぐるっぴー」の新しい停留所「HAROW広島通前」も開設。

今後はイベントも開催。
お昼は家族連れで楽しめるワークショップに、夜はDJによる音楽イベントを実施するなど、世代を楽しめる空間にしていきたいとのこと。

※MRTテレビ「Check!」11月26日(火)放送分から

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。