新潟県小千谷市で3日、恒例の伝統行事『牛の角突き』の初場所が行われ、低い音を響かせて自慢の角をぶつけ合う眼前の牛の迫力に、県内外から訪れて声援を送るおよそ1000人の観光客が圧倒されていました。
【上越市から】
「テクニックみたいなところが、牛の経験値によるとか、色んなことが面白くて」
【東京都から】
「ぶつかる音が迫力があって、楽しいのと、心配なのと…。楽しく見てます」
1000年以上の歴史を誇り、国の「重要無形民俗文化財」にも指定されているこの「牛の角突き」は、勝敗をつけずに引き分けで終わるのがルール。
引き分けの合図とともに、急所の鼻をつかんで1tを超える牛の動きを鎮める勢子(せこ)の立ち回りも見どころの一つです。
【小千谷市闘牛振興協議会 菅豊会長】
「人と牛、まさに“人牛一体”となって躍動するんですね。この瞬間が本当に素晴らしい状況なので、皆さんにぜひご覧いただきたいと思います」
県内各地でも高齢化による伝統行事の存続が危ぶまれる中、小千谷の角突きは30代から40代の若い勢子が中心になって活躍している姿が印象的でした。
小千谷市の『牛の角突き』は11月まで6場所開催されます。
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