「アートミーツハートとやま」子どもから大人まで、障害のあるなしも関係なく音楽で富山を盛り上げているDJ夫婦の魅力に迫ります。

DJ タテヅカ2000さん
「ユーキャンダンス、カモンレッツゴー」

富山市のライブスペースをDJで盛り上げていたのは、タテヅカ2000(51)こと、立塚悟司(たてづか・さとし)さんです。タテヅカさんは、県内各地のイベントにひっぱりだこの人気DJです。

女性
「どんな年齢層にもマッチするDJをやれるんですよ。すごく楽しい感じ」

女性
「子どもさんから年配の方までみんなを楽しくさせてくださる」

タテヅカ2000さん
「やっぱりシンプルに喜んでもらいたい、盛り上がってもらいたいのと、やっぱり元気になってもらたいというのがすごく本当にあります」

富山県入善町出身のタテヅカ2000さん。高校卒業後に上京し、クラブに通うようになり、自身も22歳からDJとして活動を始めました。

楽曲もコンスタントにリリース、2014年には、年間およそ130本、3日に1本のペースでライブに出演するなど、休むことなく音楽活動を続けてきました。

タテヅカさん、イケイケのDJだった10年前に同じ富山出身のナギサさんと結婚。結婚後ナギサさんもDJに。二人三脚でDJや音楽制作、イベントプロデュースの仕事を行ってきましたが、2020年、コロナ禍で状況が一変します。

タテヅカ2000さん
「イベント制作の仕事がどんどんどんどんなくなっていきまして、なぎちゃんまずいねえ。家賃なんかも払えなくギリギリになって来て。で1回実家帰ろうかってことで富山に一時的に来たんですけど」

DJ タテヅカナギサさん
「ここでいつもやってます」

コロナ禍をきっかけに、2人は、実家がある富山に活動の拠点を移しました。

タテヅカナギサさん
「こういうのを2人で軽自動車で運んでいってます。全部自分たちで持ってくので。コロナ禍から少しずつ買いそろえて」

子どもたちに音楽とDJの楽しさ伝える…

富山に来ても長引くコロナ禍で仕事はなく、何とかしなければと考え出したのが「マチナカディスコ」。ターンテーブルとスピーカーを携えて屋外でDJを始めました。

タテヅカ2000さん
「本当に感動だったよね」

タテヅカナギサさん「泣きそうになってるね」

タテヅカナギサさん
「紙で作った首飾りをいただいて、帰りにみんなでこうやってをかけてくれて。それで二人で号泣して」

射水市の放課後等デイサービス「紙飛行機」でDJをしたことがきっかけで、もっと子どもたちに音楽を通して自由に自分を表現してもらいたいと子どもたちを対象にしたDJに力を入れていくことを決意しました。

射水市で放課後等デイサービスと学童保育を運営している「うたのこ」の夏祭り。

タテヅカ2000さん
「盛り上がっている準備できてますか~。何やってもいいよ~」

タテヅカさんたちは、DJのワークショップを開催しました。

DJ=夜の概念を本当覆したい…

発達に特性のある子どもたちや地元の子どもたちが集まり、ターンテーブルを回してスクラッチをしたり、ボタンを押してホーンを鳴らしたり、DJ体験をしました。

うたのこ 齊藤大代表
「ものすごく楽しめて、なんかすごく自分の心の中を出させてもらったのかなとすごく思いました。発達の特性とかそういったもの関係なく、楽しめるような状況を作っていただたのかなと思いますので、そういったところはすごくうれしく思ってますね」

タテヅカナギサさん
「むりやり盛り上がったりしなくていいよって言ってます。自由で良くて、ボール遊びしながら音楽を楽しんでいる子もいるので…。みんなで一緒のフリとか盛り上がり方をしなくていいよ!っていうのは毎回言っています」

タテヅカ2000さん
「DJ=夜、の既存の概念みたいなのを本当覆したいんです、クラブとかそういったところだとハードル高くなっちゃうのをぶっ壊したいなと思ってるんです。お昼からでも、親子で楽しめるような形で、音楽を親子で気軽に楽しめるような形でやるっていうのが目標、目標っていうか、これずっと取り組んでいこうと思っています」

年齢も障がいのあるなしも関係なく、みんなが楽しめるディスコをー。タテヅカさんたちはDJで富山を盛り上げ続けます。

タテヅカさんたちは今月9日(土)、障害のある人の表現をテーマにしたシンポジウム「アートミーツハートとやま」に出演されます。午後3時から始まるディスコイベントでDJを務めてくれます。

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