瀬戸内の魚を通して、広島のおいしいイメージを発信する取り組みです。広島県などは、市場の「競り」に着目して、県内初の実証実験に乗り出します。
イベントは、広島県が推進する「おいしい!広島プロジェクト」の一環で、漁師や料理人などが出席しました。県は、広島の海で採れる海産物を「瀬戸内さかな」と名づけ、ブランド化を目指しています。
紹介されたのは、広島魚市場と連携した「新しい競り」の実証実験です。
広島市中央卸売市場では毎朝、魚介類が次々と競り落とされます。ただ、瀬戸内海は、魚の種類や量が日々変化するため、特定の魚をブランド化しづらい傾向があるそうです。
広島魚市場 佐々木猛 社長
「競りは、公平公正で開かれた納得して魚の相場が決まる。新たなステージにいきたいと思っている」
新しい競りでは、漁師の顔が見える札を魚と一緒に飲食店まで届けます。主役を魚から人を軸とした競りにシフトする狙いです。
会場には、漁師が水揚げしたこだわりの魚が持ち込まれました。料理人が手際よく調理し、参加者にふるまいます。地魚の代表格、マダイのしゃぶしゃぶです。
末川徹 記者
「ふっくら。油が多いと聞いていたが、さっぱりして食べやすい」
料理人
「火が入ることで甘味が増す。(瀬戸内さかなは)潮の流れがいいので、身がしまって、甘味があって、ほかの魚よりおいしい」
実証実験に参加する漁師は、プロジェクトを通じて、「瀬戸内さかな」の価値をさらに高めたいと期待を寄せます。
漁師
「料理人の評価がもらえ、人とのつながりが生まれたら。広島のブランドになってほしい」
実証実験は、10月29日に行われ、市場の活性化につなげたいとしています。
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