台湾から沖縄を訪れた観光客に泡盛などの県産ハードリカーに慣れ親しんでもらおうと宮古島市でクルーズ船の乗客を対象にした酒蔵ツアーが行われました。



16日午前、宮古島にやってきたクルーズ船のツアー客約40人は、バスに乗り込み、前浜ビーチなどの観光地をめぐります。

そして、沖縄の海に親しんだあとに訪れたのが、創業76年の歴史を誇る酒造所です。

担当者の案内のもと、地下5メートル、長さ約60メートルの洞窟貯蔵庫を見学します。



年間を通して温度や湿度が安定し、古酒を育てるのに適した環境が保たれている洞窟で、数千本の泡盛が静かに熟成の歳月を重ねている姿を興味深そうに観察していました。

泡盛の試飲では、芳醇な旨味と香りを放つ古酒をはじめ、近年力を入れているラムやイムゲーなどさまざまな味わいを堪能していました。



男性客
「十年古酒・久遠は香りと甘みが残っていて、濃厚さがあります。辛みをあまり感じないので美味しく飲めます」

泡盛の女王・喜友名瞳美さん
「台湾の方は度数が高いお酒はあまり馴染みがないということで、苦手意識もあったと思うんですけど、実際に飲んで美味しいという反応を目の前で見ることができたので、とても手ごたえを感じております」

この取り組みは沖縄国税事務所が主体となって実施している泡盛の消費拡大プロモーション事業の一環として行われていて、酒蔵見学のほかにも船内での泡盛カクテル提供や試飲即売会などを行っているということです。

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