2025年大阪・関西万博で、日本の南極観測隊が採取した「火星の石」が展示されることが16日、政府関係者への取材で分かった。火星の隕石(いんせき)としては世界最大級の大きさで、火星に水が存在していたことを示唆する重要な資料といい、政府は目玉の展示の一つとしたい考えだ。
政府は、20年に探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した砂についても展示を検討している。万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿い、宇宙や生命の起源をたどるブースを設ける方向だ。
火星の石は、南極観測隊が00年に発見した。幅29センチ、奥行き22センチ、高さ16センチで、ラグビーボールほどの大きさがある。現在は国立極地研究所(東京都立川市)で保管されている。
1970年の大阪万博では、アメリカ館でアポロ12号が持ち帰った「月の石」が展示され、長蛇の列ができた。
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