祭りばやしが奏でられる中、「いにしえ街道」を進む山車=10日午後、北海道江差町

 北海道江差町で10日、380年続き道内最古の祭りとされる姥神大神宮渡御祭の本祭が始まった。武者人形やちょうちんなどで飾られた豪華絢爛な山車が、商家や蔵など歴史的建造物が多く残る「いにしえ街道」を巡り、町は熱気に包まれた。

 町によると、ニシン漁で栄えていた江戸時代に豊漁を神に感謝したのが起源。高さ約4mの山車13台が神宮前を出発し、太鼓や笛で祭りばやしが奏でられる中、青や紫の法被を着た参加者が「えんやえんや」という威勢良いかけ声とともに山車を進めた。

 函館市から訪れた会社員(24)は「町全体が祭り一色ですごい盛り上がり。山車や祭りばやしに迫力があった」と満足した様子だった。

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