数十年に1度しか咲かないと言われている「リュウゼツラン」の花が全国各地で続々と咲いていますが、宮崎県内でも開花しているのが見つかりました。
その場所というのは、風光明媚な日南海岸です。
「観光宮崎の父」岩切章太郎にもゆかりのある花のようです。

(垣内沙耶記者)
「国道220号沿いの日南海岸です。こちらには、幻の花と呼ばれるリュウゼツランが10本以上咲いているんです」


高さ6メートルほどに伸びた茎の先に花を咲かせているリュウゼツラン。
その姿を近くで見てみると、長い花穂の先に花が咲いていて、見た目は、小さなほうきのようです。


リュウゼツランは、メキシコ原産の多肉植物。
数十年に一度しか花を咲かせないことから、「世紀の植物」とも呼ばれています。

日南市伊比井の国道220号沿いでは、記者が確認しただけでも13本に花が咲いていました。


(日南市在住 福田幸夫さん)
「ここ4~5年、1~2本しか咲かなかったが、これだけ多くのリュウゼツランの花を咲かせることができたのは今年は特に大切な年になったのではないかと思います」


19日は、県外から訪れていた観光客がその貴重な姿を写真におさめていました。

(福岡県から)
「うわ~すごい!よかったです。ほんと。次の50年後は生きてないですから」
(山口県から)
「たまたま宮崎に来て、こういったタイミングで見られるのはすごい神秘的だと思う」
(大分県から)
「初めて宮崎に来た。よかった、ラッキーでした」


実はこのリュウゼツラン、「観光宮崎の父」岩切章太郎ともゆかりがあります。

岩切章太郎が書いた本には、「南フランスの海岸沿いを車で走っていた時に、リュウゼツランが植えてあるのを見て感銘を受け、いるか岬からサボテン公園の間の海岸沿いに植えた」と記されています。


今回咲いたリュウゼツランの周辺には、まだ花を咲かせていない株もあり、来年以降も幻の花が見られそうです。

(日南市在住 福田幸夫さん)
「咲いてしまったら、次は枯れるだけの花なので、できれば、皆さんには生きている花を見ていただければなと思います」

※MRTテレビ「Check!」7月19日(金)放送分から

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