虫を捕らえる「食虫植物」を集めた展示が、20日から高知県高知市で始まります。今回は、牧野博士が発見した“希少な植物”も展示されています。

この展示は、高知県立牧野植物園で毎年開かれていて、2024年も、50種類ほどの「食虫植物」が温室に揃っています。

世界に550種類ほどある「食虫植物」は、地面からの栄養が少ない地域で虫を捕らえて生きています。「ハエトリグサ」のように虫を葉で挟みこんだり、「ウツボカズラ」のように虫を袋の中へ落としたりと、様々な進化を遂げています。

今回は、1890年に牧野富太郎博士が発見した絶滅危惧種の「ムジナモ」も展示。園内での栽培で種子からの発芽に成功した、“希少”なものです。

(牧野植物園 栽培技術課 丹羽誠一 温室管理班長)
「当園調べによりますと、(ムジナモの種子からの発芽は)植物園では初めてです。非常に、これは珍しいことだと思います。植物の“多様性”を感じていただき、お子様にはぜひ、夏休みの自由研究の題材にしていただきたいです」

「食虫植物展」は20日から始まり、期間中は、「ハエトリグサ」に虫を与える体験イベントも予定されています。

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