2025年、広島県福山市で開かれる世界バラ会議の1年前イベントが開かれました。応援ソングも披露されるなど、開催に向けたムードが高まっています。
RCC福山放送局 内田博文 記者
「ここ、ばらのまち福山では来年の世界バラ会議福山大会に向けた関連イベントが開かれています。場内にはバラにちなんだブースがさまざま並んでいて、にぎわいを見せています」
2025年の世界バラ会議には、世界およそ40か国から700人が集まりますが、バラになじみのない人も楽しめるイベント「ローズエキスポ」が開かれます。18日から2日間開かれたのは、そのプレイベントです。特設ステージに登場したのは、歌手の 手嶌葵 さんです。
手嶌葵 さん
「(以前、福山でのイベントで)『あおい』ちゃんという、私と同じ名前のバラをいただきました。私の庭でとってもきれいに咲いています」
世界会議の応援ソング「Happy Rose」を披露しました。
手嶌葵 さん 歌唱
「Happy Birthday おめでとう 毎日 生まれ変わって 朝が来る」
会場内には多彩なブースが並びます。こちらでは、バラの酵母を使ったパンやワインを販売しています。バラ酵母のパンは2019年に誕生。この日は、地元にある4つの店から13種類のパンが集まりました。
ぬまくま夢工房 中島基晴 社長
「『バラから酵母が採れて、それがワインになるの?』すごく身近なところの食べ物だったり、飲み物、そういったところがみなさんに知っていただけて非常によかったと思います」
バラ苗や園芸用品の販売も注目を集めていました。
来場者
「(会場は)いろんな視点でいろんなものが見えるのでいいですね。いろんな国の人が来て、福山の魅力が広がればいいんじゃないかな」
近畿大学付属広島高校福山校の生徒たちが、商品を並べています。八天堂とコラボして2023年12月に完成したクリームパン…。バラのエキスをカスタードクリームに混ぜています。
生徒
「香りはすごいバラなんですけど、味はカスタードで全然、くどくなくて、おいしい『バラくりーむパン』なんです」
イベント初日に用意した150個は2時間で売り切れたため、急きょ追加したほどで、最終日も含めると約1000個を売り切るほどの人気でした。
一方、屋外で行われている福山ばら祭では、「ローズパレード」が始まりました。33団体1700人が行進し、熱気でいっぱいとなりました。
この2日間、主催者にはどう映ったのでしょうか。
福山市 世界バラ会議推進担当部長 安原洋子 さん
「手嶌葵さんの応援ソングもみなさん、口ずさんでいただいていますし、特に外国のインバウンドの方などは、高価格の商品をたくさんお買い求めいただいていましたので、すごく手応えを感じています」
このイベント内で2025年の「ローズエキスポ」の内容が紹介されました。会場全体をローズガーデンにして、著名なフラワーアーティストの作品を配置します。中央には欧米などの国の駐日大使夫人たちがイメージするガーデンを再現します。
また、バラにちなんだ商品を販売するマルシェや、新品種のバラの展示などを予定しています。「みんなでつくる」―。そんな世界会議の光景が1年後に迫っています。
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