江戸時代から続く富山市岩瀬の曳山車祭が17日始まりました。ことしはそれぞれの山車が能登半島地震への復興の願いを込めて町を練り歩いています。
江戸時代から300年以上の歴史がある岩瀬諏訪神社の春の例大祭「岩瀬曳山車祭」。朝から華やかな「たてもん」を載せた山車が港町を練り歩きました。
この日を楽しみしていたのは住民だけではありません。
嘉藤奈緒子アナウンサー:「わんちゃん(の法被)特注ですか?」
永割曳山車保存会 木浦良浩会長「特注です。うちの(町の)紋も入っていますので。一日楽しくやりたいです」
毎年5月17日、18日に行われるこの祭り一番の名物はおよそ5トンの山車(やま)同士が激しくぶつかり合う「曳き合い(ひきあい)」。
この2日は港町が男衆の熱気に包まれます。
絢爛豪華な「たてもん」には例年、商売繁盛や大漁祈願のほか世相を表したものが描かれていますが…。
嘉藤アナ:「今年のテーマは復興。こちらの山車にもたくさんの意味が込められています」
今年は多くの山車が能登半島地震からの復興を願い趣向を凝らしています。
永割(ながわり)の曳山車には「七転び八起き」という意味が込められた「だるま」や色とりどりの花札です。
永割デザイン担当 池田弘隆さん:「今年は能登の震災もあったということで、蝶が『姿を変化する』とか、桜は『美しく変わる』というところを、復興をイメージできるようにデザインしました」
そして、赤田町のたてもんはユニークな表現をしています。
(1)新選組の「しん」
(2)さいころの「さい」
(3)麻雀牌の「そうず」の「そう」
(4)将棋の「き」
(5)おたふくの「ふく」
(6)日光の「こう」
合わせると「震災早期復興」。
祭りは18日まで。それぞれの町が復興への思いを山車に載せ被災地にエールを送ります。
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