四国電力は19日、インドネシアの再生可能エネルギー事業者に出資すると発表した。同事業者が予定する2025年1月のインドネシア証券取引所への上場に合わせ、株式の25%を取得する。取得額は数十億円規模。同国は経済成長で電力需要が大幅に増加し、再エネの主力電源化を目指している。四国電力はノウハウを生かして東南アジア事業の拡大につなげる。

インドネシアの「PT Hero Global Investment(HGI)」の株主と11月に株式売買契約を結んだ。四国電力はHGIの発電所設備の設計・建設段階から協力する。若手社員を派遣し人材育成にも役立てる。

四国電力は海外プロジェクトへの出資経験はあるが、海外の再エネ事業者への出資は初めて。

HGIはインドネシアで10年から再エネ発電事業を手がけ、水力発電所2カ所とバイオガス発電所1カ所を持つ。持ち分容量は約1万9000キロワットとなっている。

今後は水力や太陽光、バイオマスなどの発電所の新規開発も計画している。30年ごろまでに計10万キロワットの再エネ電源の稼働を目指している。

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