発射場から打ち上げられた小型ロケット「カイロス」2号機=和歌山県串本町で2024年12月18日午前11時、本社ヘリから

 宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は18日、打ち上げに失敗した小型ロケット「カイロス」2号機の最高到達高度が110・7キロだったと明らかにした。一般的に高度100キロ以上は宇宙空間とされる。豊田正和社長は「失敗とは捉えていない。得られたデータ、経験は非常に貴重だ」と述べ、3号機の打ち上げに向けて原因究明と開発を急ぐ考えを示した。

 同社によると、発射から約80秒後に第1段エンジンのノズルに異常が発生。1段エンジンは切り離したが姿勢を崩し、西に経路がずれたため、2段エンジンで飛行中の3分7秒後に自律的に破壊した。【大澤孝二、駒木智一】

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