宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京都)は15日、和歌山県串本町の民間ロケット発射場で予定していた、人工衛星を搭載した小型ロケット「カイロス」2号機の打ち上げを強風の影響により直前で中止し、日程を変更すると発表した。前日14日の打ち上げも上空の強風のため直前で中止し、この日に延期していた。
カイロスはスペースワンが独自開発した固体燃料式の小型ロケットで、全長約18メートル。京都の新興宇宙企業が開発した重さ約50キロの衛星や、台湾国家宇宙センターの実験用衛星など計5基を積んでいる。これらを地球周回軌道に投入できれば、民間単独としては国内初となる予定だった。
カイロス初号機は今年3月、内閣官房の小型衛星を搭載して打ち上げられたが、約5秒後に自ら爆発。ロケットが誤って「速度不足」と判断したためで、今回は設定を見直した。【駒木智一、加藤敦久】
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