みちびきは、GPSのような位置を特定する機能を持つ人工衛星で、日本版GPS衛星とも呼ばれています。
27日は神奈川県鎌倉市にある衛星メーカーの工場で、新たに完成した高さおよそ5メートル、幅およそ3メートルの機体が公開されました。
みちびきは現在、日本付近の上空で4機体制で運用されていて、スマートフォンなどの位置情報の精度を高めるために使われているほか、電波が通じない場所での緊急地震速報の配信などにも役立てられています。
27日に公開された新たな機体は2024年度中に種子島宇宙センターからH3ロケットで打ち上げられ、上空およそ3万6000キロの静止軌道に投入される予定です。
政府は2026年度までに今回の衛星も含めた7機体制を整備することを目指していて、実現すれば海外の衛星に依存せず日本の衛星だけで位置情報を提供することが可能になるとしています。
内閣府宇宙開発戦略推進事務局の岸本統久企画官は「みちびきは位置情報を送る重要な衛星で、打ち上げ前の試験は確実に実施してきた。静止軌道に打ち上げたあとも着実に性能を発揮させたい」と話していました。
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