探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから持ち帰った砂からは、生命に欠かせないアミノ酸などの有機物が見つかっている。数十億年以上も前にできたものが、残っているのはなぜなのか。そのカギとなる「にがり」の組成を明らかにしたと海洋研究開発機構(JAMSTEC)などの研究グループが5日、発表した。地球に有機物がもたらされた歴史の解明にも役立つという。
リュウグウはかつて、水に満ちた時期があったことが分かっている。研究グループは今回、水と反応してできた鉱物を砂から抽出。その鉱物の組成を調べることで、反応に使われた水にはどんな成分がどのくらいの割合で含まれていたかを再現した。
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