山梨県のグリーン水素製造装置「P2Gシステム」の説明を受けるJR東海の宇野護副社長(左から2人目)=22日、甲府市

JR東海の宇野護副社長は22日、山梨県のグリーン水素研究施設がある米倉山電力貯蔵技術研究サイト(甲府市)を視察した。県と同社はリニア中央新幹線を活用した地域振興の協業で合意しており、水素エネルギーを協業候補の一つとして検討を進める。

宇野副社長は同社が脱炭素化のためディーゼル車両に代わる水素動力車両の開発を進めていることに触れ、リニア新幹線の軌道設備を保守する車両でグリーン水素を燃料にする可能性を指摘した。「水素以外にも次世代につながる技術開発で協業していきたい」とも述べた。

2024年度上期中に工事を発注するリニアの山梨県駅(仮称、甲府市)に関しては「協業の可能性はいろいろあり、山梨県と一緒にタネを見つけて育てていきたい」と語った。両者は今後実務者レベルの勉強会を設けて具体的な協業内容を検討する。

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