北大阪急行が導入するAI落とし物検索サービス「落とし物クラウドfind」の検索画面

北大阪急行電鉄は20日、人工知能(AI)を活用した落とし物検索サービスを提供すると発表した。6月17日から緑地公園―箕面萱野間の各駅で、スタートアップのfind(ファインド、東京・中央)が開発した「落とし物クラウドfind」を導入する。

落とし物のデータベースに、対話アプリ「LINE(ライン)」から24時間いつでも問い合わせができるようにする。電話での対応を効率化するとともに、落とし物の返還率向上をめざす。

駅員や乗務員が見つけた落とし物を、各駅のタブレット端末で写真撮影してデータベースに登録する。乗客がLINEアカウントから問い合わせると、findのオペレーターがチャットで落とし物の色や形状などを聞き取り、AIでデータベースから検索する。

落とし物クラウドfindは、鉄道会社ではJR九州や京浜急行電鉄などで使われている。北大阪急行によると、導入した他社では電話問い合わせ件数が最大9割減ったほか、返還率が4倍近く増えた事例もあるという。

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