和歌山県上富田町の障害者支援施設「南紀あけぼの園」を運営する社会福祉法人は9日、30代の女性職員が1月、知的障害のある施設入所者の目や口を養生テープでふさぐ身体的虐待をしていたと明らかにした。様子を撮影し、同僚に画像を送っていたという。
運営する和歌山県福祉事業団はいずれも10日付で職員を懲戒解雇、園長、副園長らを減給の懲戒処分にすると発表した。
事業団によると、虐待を知った別の職員が2月に申告。全職員への聞き取り調査の結果、女性職員が他の利用者に対しても、顔や頭をたたいたり蹴ったりしていたことが分かった。虐待は昨年夏ごろからあったといい、職員は動機について「公私ともにストレスがたまっていた」と説明した。
虐待が疑われる入所者の家族には個別に説明、謝罪したほか、4月には保護者会でも謝罪。日置美次理事長は記者会見で「利用者とご家族の信頼回復に努めたい」と述べた。〔共同〕
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