5月の連休も明けて日常が戻る一方、街にはある異変が。
退職の意向を、代行会社を通じて伝える動きが急増しているという。

新しい環境への適応がうまくいかず、心身に不調が現れる“五月病”に注意が必要なこの時期。

街で聞かれたのは、「(ゴールデンウィーク終わって)つらいです。休みすぎて復帰できる気がしなかった。また現実に戻ったなって感じ」、「気持ち的には、まだ本調子にほど遠いかな。(Q. 五月病は?)まだ来てないですけど、もしかしたら今週終わりあたりから来るかもしれない」といった声。

中には、入ったばかりの会社を、代行会社を通じて辞めるという選択をする人が増えているという。

「イット!」は、東京都内にある退職代行サービスを行う会社を取材。
オフィスでは複数のスタッフが依頼者の退職の意向を会社に伝えるため、ひっきりなしに電話をしていた。

退職代行サービスのスタッフ「退職代行『モームリ』のカワマタと申します。このたび、御社で勤務されております○○様の退職の件でご連絡いたしました。総務か人事のご担当者様、いらっしゃいますでしょうか」

依頼者に代わって退職の意向を勤務先に伝え、必要な手続きも代行する退職代行「モームリ」。

4月だけで約1400人がサービスを利用し、そのうちの200人以上が新卒で入社した人だという。

7日から8日午後1時までに、240件以上も退職手続きを行う電話をかけているという。

なぜ、依頼者は退職代行サービスを利用したのか。

代行会社の担当者によると、その理由として「上司からのパワハラやセクハラ」、さらに「入社前に聞いていた給料や待遇が違った」という理由が多いという。

退職代行「モームリ」・谷本慎二社長「労務環境が適正な会社であれば、上司に伝えてから退職確定させるのが常識だとは思うが、上司からハラスメントを受けている場合に、上司に相談するのはなかなか難しい。そういった時に当社にご連絡をいただいて、当社から(退職の)連絡をするという形になっている」

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