クリスマス・イブの過ごし方が時代とともに変わってきています。
横浜赤レンガ倉庫を彩るクリスマスマーケット。イブの夜とあって、イベントは盛況ですが、目立つのは“節約志向”です。
この記事の写真 中学生2人組「(Q.ご飯をシェアしているのはなぜ)高い。去年とか、おととしまでは安かった。でも、値段が上がったから。それなら2人でシェアした方がいい」 カップル(20代)
「結構、高い、いろいろ。だから1万円以内に抑えたい、実際は。(Q.これはいくら)900円。お酒だからいいかなと」
民間の調査会社の調べによりますと、プレゼントや食事など、クリスマスにかける平均予算は1万6329円。今年になって、約3割、減りました。クリスマス・イブとクリスマスが、ともに平日なことだったり、この先に来る年末年始の9連休に備えて、出費を抑えていることなどが影響しているようです。
クリスマスの定番、ローストチキン。飛べない鳥が、きょうばかりは飛ぶように売れていきます。でも、売れたのは、ローストチキンだけではありません。
5人家族「きょうは、あしたの準備の鶏肉と野菜買って、チューリップ(唐揚げ)を作ります」
食べ盛りの孫2人のために、手羽元を自宅で漬け込み、調理するそうです。
5人家族「去年は、ケンタッキーにしたんですけど、今年はとてもじゃないけど、いろいろ高くて。(Q.こういうクリスマスは初めて)こんなに一生懸命、考えるクリスマスからお正月は初めて」 3人家族
「ケーキは、家で娘と作ろうかなと。外食となると、すごく高くなっちゃうので。イチゴは、普段、高くてあまり買わないが、クリスマスケーキを作るときは買う。いつもよりちょっと高いですけど」
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■カットケーキに長蛇の列ケーキも売れてはいますが、その売り場でも、変化が起きていました。
下村アナウンサー「銀座三越のクリスマスケーキ売り場です。こちらでは、当日予約なしで購入できますが、大きなホールケーキだけではなく、長蛇の列ができているのは、1人用の小さなカットケーキ」 カットケーキを購入の親子
「(Q.なぜカットケーキを)あんなに大きいの食べられないので。家族だけでなので、食べられる分だけで、可愛らしいのを買おうかなと思って」
買い付けの担当者も、カットケーキ需要を肌で感じています。
銀座三越アシスタントバイヤー・小柳共平さん「少人数で集まって食べるお客さまに関しては、いろいろなものを食べたいとか、自分に合った量を食べたいというところで、ホールケーキだけではなくて、カットケーキを求めるお客さまの声が非常に大きくなってきている。比率としては半々ぐらい。クリスマスのお客さまの暮らし方が、多様化してきたのではないかなと」
ケーキひとつとっても、時代の流れが表れています。30年前、銀座一番の売れ筋は、ホールケーキでした。
バブル全盛期、プレゼントの相場は4万円ともいわれました。高級ホテルや、ティファニーのオープンハートが定番でした。
「一番私が思うのは、お洋服、ドレスアップしてる女性が少ない。もっと銀座は華やかで、特別感がもうちょっとあった。本当にスペシャルな日」 会社経営者(75)
「非常に華やかでね。ずっと、ぜいたくなんだもん。経験しないとわからないと思う」
いまの若者の思いは…。
大学生「その時代にあったお金の使い方でいいんじゃないかと思います。いまはメリハリつけて、使うところは使って、節約できるところはして、楽しめたらいいんじゃないかな」 この記事の写真を見る
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