寒波の影響で北日本は記録的な大雪に。そんななか、「マイコプラズマ肺炎」や「リンゴ病」などの感染症が猛威をふるっています。
■記録的大雪 雪をかき分け新聞配達
群馬県草津町で49センチ、群馬県みなかみ町の藤原で138センチとなった群馬県内の雪。
新聞配達をする前田有史さん
「もう…腰まで重たい雪で、ポストはここなんです。でも…こんな状態」
みなかみで町の24日朝の新聞配達の様子です。
140世帯に新聞を配る道中は途方に暮れそうな雪景色の連続でした。
新聞配達をする前田有史さん
「あぶねーー」
雪のためか、倒木で道が塞がれる場面も。
新聞配達をする前田有史さん
「車が入っていったり、自分自身でラッセルというか、もも、腰、胸ぐらいまで入りながらかき分けて進んで。普段だと6時ぐらいには配達が終了するが、きのう、きょうは8時になってた」
■北日本で記録的大雪で積雪増加
寒波の影響で北日本は記録的な大雪となっています。
朝から除雪車がフル稼働の秋田県横手市。手作業での雪かきにも追われますが、その道のりは険しく…。
雪かきする人
「びっくりというより、まじかって感じで…大変っすね。朝も1時間くらいやっていて、まだ裏も全く手付かず。屋根もこんな感じなんですごいです」
地元住民
「今までで一番ひどいね。今年で一番じゃない?」
秋田県横手市では平年の約2倍の積雪です。
青森県の酸ケ湯。目に映るすべてを雪がどっさり覆っています。
酸ケ湯 高田新太郎さん
「一晩で除雪しないとドアまでたどり着けないくらい。12月でこのくらい積もるのはないんじゃないかな」
12月に3メートルに達する積雪は観測史上初。過去に例のない大雪に地元の人も驚いていました。
雪が降る中での雪かきから始まった札幌市の朝です。
雪かきする人
「うちの夫がいつも(雪を)かいてくれている。かぜをひいちゃったからピンチヒッター。きょう大雪だって言ってたから朝、起きた時は全然だった。6時ごろからどんどん降り出して、あっという間に10センチくらい。いつも家でぬくぬくしてたけど」
24日午前7時すぎで、2回目の雪かきという人も…。
雪かきする人
「きょう2回目。朝3時半くらいからやって、ここやってごみステーションやって、1回(家に)入って弁当作ったりして、ふっと見たらこんなに」
「(Q.3時間でこんなに?)すごいです」
午前9時前でも薄暗く感じるほどの雪が降り続きました。犬も軽快なステップで一生懸命、進みます。
■「空気が乾燥」感染症が増加
心配な寒波は24日まで。雪は25日、小康状態になる見込みですが、まだまだ警戒が必要なのが、「乾燥」です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「ウイルスの活動性という点で寒くて空気が乾燥している時期にある程度、増える。我々の免疫力が弱まっているなどのこともあるのかなと」
乾いた日本列島で感染症が猛威を振るっています。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「たん絡む?絡まない?乾いている」
「強めのせき」の症状で受診した9歳の女の子は…。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「マイコプラズマの検査をしたところ、抗原検査はっきりと出なかった。しかし、このレントゲンを見たところ」
父親
「白いね」
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「結構、広範な肺炎があって、ほぼ間違いなくマイコプラズマ肺炎」
発熱やせきなどの症状が出る「マイコプラズマ肺炎」。患者数は2週間ぶりに減少しましたが、去年の同じ時期と比べて高い水準は続いています。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「こんなにマイコプラズマ肺炎の患者がいたという年はないと思う。若い世代、おおよそ30代から50代と小学生・幼稚園児。この世代で3日目から5日目にせきがひどくなって熱も出るケースはマイコプラズマ肺炎を考えてもいいのでは」
さらに、大流行中なのが伝染性紅斑、いわゆる「リンゴ病」。3週連続で増加しています。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「(Q.リンゴ病の流行が落ち着く時期は?)環境要因、空気の乾燥などを考慮すると、このまま1月に入ると考えると、まだ続く可能性の方が高い。場合によって2月3月までリンゴ病の患者が多いことも」
▶テレ朝天気
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