新型コロナの5類移行から1年となるが、今も心配されているのが「後遺症」だ。
「症状が出たら早く病院にかかることだと思います。そのうち治ると思っていないで、先生に相談すると良いと思います」と話すのは、福島県郡山市のむつき医科歯科在宅クリニックの佐久間源三郎理事長。

何らかの後遺症が約2割の患者に残り、2024年4月も一日あたり3人ほどが受診していると佐久間理事長は話す。
症状としては、一般的に体のだるさや味覚障害、嗅覚傷害、めまいなどがあるという。

佐久間理事長は「抗体が出来ることによって、侵入を防ぐという意味でワクチン接種は有効だと思う。なおかつ治療薬もあるから、それを合わせて使うと後遺症も少ないのでは」と話し、後遺症を防ぐためにも、高齢者や基礎疾患のある人などはワクチンの接種を検討してほしいとしている。

「感染症対策を行いつつも、経済活動教育活動等、また元の状態に復していく、コロナ禍、これを過ぎた後の新しい社会の形というものを日本全体で作っていくことが重要だと考えております」
5月7日の会見で福島県の内堀知事は、基本的な感染対策を前提とした生活を「新しい社会の形」と表現した。

相馬市で新型コロナウイルスのワクチン接種事業に携わる専門家の渋谷健司さんによると、新型コロナウイルスは大体10日から2週間程度に一回変異しているという。
いつ起きるかわからない再流行を防ぐためにも福島県は定着しつつある対策の継続が大事だと改めて呼びかけている。

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